どんな職業か
報道番組、ドキュメンタリー、ドラマ、バラエティ、音楽番組などテレビやラジオの様々な番組を作るために、現場で出演者や撮影・照明・音声などのスタッフを指揮する。 放送ディレクターは、制作プランやスケジュールにしたがって台本やスタッフを決める。番組で使うVTRを事前に編集スタッフに指示して、準備することもある。放送前には、カメラ・音声・照明などの技術、大道具・小道具、衣装といった美術について、放送技術者やアートディレクターと打ち合わせを行う。また、番組に合った出演者や脚本家、作曲家などを集めて、演出のイメージをふくらませる。 リハーサルでは、出演者に動きを伝え、技術・美術のでき具合をチェックする。 どのように演出するか決めた後、生放送や収録の本番に入る。本番が始まると調整室に入り、数台のモニターを見ながら、開始のキュー(合図)など指示を出す。スタジオ内では、補佐役のディレクターやアシスタントディレクターが指示をイヤホンで聞き、出演者やカメラマン、美術スタッフに伝える。 必要な場面の収録のために、スタジオの外でのロケや中継放送の指示をすることもある。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 動画編集ソフト、音声編集ソフト、パソコン、撮影機材、音声機材
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 傾聴力 | 5.4 | 40 / 498 | 上位8% |
| 文章力 | 5.3 | 30 / 498 | 上位6% |
| 説明力 | 5 | 52 / 498 | 上位10% |
| 読解力 | 4.8 | 79 / 498 | 上位16% |
| 他者との調整 | 4.6 | 37 / 498 | 上位7% |
| 交渉 | 4.4 | 29 / 498 | 上位6% |
| 説得 | 4.2 | 66 / 498 | 上位13% |
| 指導 | 4.2 | 107 / 498 | 上位21% |
| 他者の反応の理解 | 4.1 | 88 / 498 | 上位18% |
| 新しい情報の応用力 | 4.1 | 79 / 498 | 上位16% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| コミュニケーションとメディア | 3.6 | 1 / 508 | 上位1% |
| 日本語の語彙・文法 | 2.8 | 49 / 508 | 上位10% |
| 芸術 | 2.5 | 22 / 508 | 上位4% |
| 事務処理 | 2.1 | 178 / 508 | 上位35% |
| 顧客サービス・対人サービス | 1.9 | 250 / 508 | 上位49% |
| 外国語の語彙・文法 | 1.9 | 64 / 508 | 上位13% |
| ビジネスと経営 | 1.6 | 132 / 508 | 上位26% |
| 通信技術 | 1.5 | 74 / 508 | 上位15% |
| 人事労務管理 | 1.5 | 104 / 508 | 上位20% |
| 歴史学・考古学 | 1.5 | 28 / 508 | 上位6% |
アビリティ
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| アイデアや代案を数多く生み出す力 | 3.9 | 12 / 426 | 上位3% |
| 独創性 | 3.8 | 14 / 426 | 上位3% |
| 発話表現 | 3.7 | 27 / 426 | 上位6% |
| トラブルの察知 | 3.6 | 71 / 426 | 上位17% |
| 記述表現 | 3.6 | 47 / 426 | 上位11% |
| 記述理解 | 3.5 | 42 / 426 | 上位10% |
| 発話理解 | 3.4 | 59 / 426 | 上位14% |
| 帰納的推論 | 3.4 | 31 / 426 | 上位7% |
| マルチタスク | 3.3 | 22 / 426 | 上位5% |
| 演繹的推論 | 3.3 | 46 / 426 | 上位11% |
仕事内容
- テレビやラジオの番組を作るために、現場で出演者や制作スタッフを指揮する。
- 番組の企画を発案し、番組タイトル、構成、演出などを決定する。
- プロデューサーの決めたプランやスケジュールにしたがって台本や制作スタッフを決める。
- 番組の出演者を選定し、出演交渉をする。
- 技術、大道具や小道具、衣装といった美術について、放送技術者やアートディレクターと打ち合わせをする。
- スタッフや機材を手配し、撮影の下調べ、事前の交渉、スタジオセットの発注などを行う。
- 構成作家や放送作家と内容の打ち合わせをして最終稿を決定する。
- 番組の進行表を作成する。
- 調整室から出演者への合図やカメラワークの指示をする。
- 番組収録後、編集担当者に編集の指示をする。
- テロップの作成など、パソコンで番組を編集する。
- 映像に流すナレーションを決める。
- 放送作品の最終チェックを行う。
- ロケーションを行い、撮影する場所を決定する。
- ロケ現場でカメラマンに指示を出し、撮影するアングルなどを決定する。
- リハーサルで出演者に演技を指導し、技術や美術のでき具合をチェックする。
- 出演者に演技指導を行い、スタートの合図をして撮影をする。
- 撮影された映像を確認し、可否を判断しながら撮影をする。
- ラジオ番組放送において、出演者の演出をする。
- コンペに応募する番組を企画し制作する。
- 決められた予算内で番組などを制作できるように管理する。
- コンプライアンスの管理やチェックをする。
なるには
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、大卒者が一般的である。幅広い知識や教養、基礎的な語学力、文章力、芸術的なセンスなどが求められる。 放送局に入職後、適性や希望により制作セクションに配属され、アシスタントディレクターとして実務を通して番組制作の基本を身につける。 放送局の社員ディレクターのほかに番組制作プロダクションに所属するディレクターもいる。近年のテレビ番組制作は制作プロダクションへの外注が多いため、制作プロダクションとしても、有能な人材を必要としている。 フリーのディレクターとして独立する場合もある。 番組を作るために豊かな表現力が必要となるため、担当する分野により、芸術や歴史、科学等の素養が求められる。社会や経済の動き、視聴者のニーズなどを理解し、番組に結びつける構想力も必要となる。また、何十人ものスタッフを統率できるリーダーシップや協調性も求められる。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 大卒 | 0.8 |
| 専門学校卒 | 0.4 |
| 高卒 | 0.1 |
| わからない | 0.1 |
| 短大卒 | 0.0 |
| 修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む) | 0.0 |
給料
賃金構造基本統計調査では「総合事務員」として集計されています(2023年・全国)。この区分には1の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 341.7千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 1,008.5千円 |
| 平均年齢 | 44.2歳 |
| 平均勤続年数 | 13.3年 |
| 労働者数 | 121,664人 |
男女で見た給与
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤264.6千円
- ≤276.9千円
- ≤304.2千円
- ≤319.1千円
- ≤403.8千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「専門的・技術的職業従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率1.4%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人179千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比20.1%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比18.3%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
専門的・技術的職業従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 専門的・技術的職業80%
- サービス職業6%
- 管理的職業3.2%
- 事務3.2%
- 販売3%
- 生産工程2.4%
- その他2.1%
この分類に入った人のうち、20%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
全国のテレビ・ラジオ放送局、番組制作プロダクションに勤務する。放送局の多い大都市で働くことが多い。プロダクションの規模は様々であり、ドキュメンタリー、ドラマ、バラエティ、CMなど得意とする分野が異なる。スタジオ内で働くことが多いが、番組によっては野外でロケを行ったり、野外から中継を行う場合もある。 番組制作に入ると、放送日に間に合わせるために休みがなかなか取れず、朝から夜間までスタジオや編集室で働くこともあり、労働時間は不規則になる。また、取材やロケにでることもあるため、決まった曜日や時期に休みを取ることが難しい。 放送局の給与は月給制で、各社の規定による。残業などの基準外賃金が多く、総収入では他の職種より高くなるケースもある。プロダクションでは、出来高払の賃金を採用するところもあるが、この場合、収入は仕事に応じて変動する。また、フリーのディレクターもプロダクションと契約を結んで仕事をしているため、収入も勤務時間も仕事の受注次第となる。
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- 広告ディレクター近さ 0.823
- アートディレクター近さ 0.813
- 放送記者近さ 0.807
- 社会学研究者近さ 0.779
- 新聞記者近さ 0.768
- 広報コンサルタント近さ 0.719
- イベントの企画・運営近さ 0.718
- 雑誌編集者近さ 0.707
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)