どんな職業か
住宅、オフィス、ホテル、旅館、店舗などの室内装飾のデザインを行う。 建築家と共同して大規模商業施設や劇場ロビーの環境設計などを行うこともある。また鉄道車両、航空機、船舶などの客室の環境設計を行うこともある。 インテリアデザイナーの仕事は、大きく分けて、空間や室内の環境をデザイン・設計する仕事と、家具やじゅうたん、カーテンなどの織物や照明器具などのインテリア用品をデザイン・設計する仕事の二つに分けられる。 室内の環境設計を行う際には、注文の内容を十分に理解して、求められているイメージに近づけるために、最良と思われる素材や色、形や配置などを考える。また、実際の施工に立ち会って、施工業者に指示することもある。 家具などインテリア製品をデザインする際には、使いやすさ、落ち着きなどを考えて、新しいデザインをスケッチする。必要に応じて模型や試作品をつくり、実際に使用して変更を加え、素材や色彩などを決める。生産や販売の担当者と協力して作業を行うことも多い。 いずれも、ただ単に物をデザインするのではなく、人間が生活する空間や環境、人間が使う物を設計しデザインするため、高い機能性を備えるだけでなく、心身ともにやすらぎ、落ち着けるような空間や環境、製品をデザインする必要がある。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 イラスト、デザイン作成ソフト(Illustrator、Clip Studio等)、画像等編集ソフト(Photoshop、GIMP等)、設計用ソフト(CADのソフトウェア等)、3DCG制作ソフト、パソコン、メジャー、画材(マーカー、色鉛筆)
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 傾聴力 | 4.6 | 181 / 498 | 上位36% |
| 説明力 | 4.6 | 112 / 498 | 上位22% |
| 読解力 | 4.4 | 138 / 498 | 上位28% |
| 文章力 | 4.2 | 155 / 498 | 上位31% |
| 他者との調整 | 4.1 | 124 / 498 | 上位25% |
| 要件分析(仕様作成) | 3.9 | 54 / 498 | 上位11% |
| 新しい情報の応用力 | 3.9 | 106 / 498 | 上位21% |
| 説得 | 3.8 | 137 / 498 | 上位28% |
| 交渉 | 3.8 | 113 / 498 | 上位23% |
| 道具、機器、設備の選択 | 3.8 | 54 / 498 | 上位11% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 設計 | 3.7 | 7 / 508 | 上位1% |
| 建築・建設 | 3.3 | 7 / 508 | 上位1% |
| 芸術 | 2.7 | 16 / 508 | 上位3% |
| 顧客サービス・対人サービス | 2.5 | 149 / 508 | 上位29% |
| 事務処理 | 2.4 | 133 / 508 | 上位26% |
| 販売・マーケティング | 2.4 | 72 / 508 | 上位14% |
| ビジネスと経営 | 2.1 | 60 / 508 | 上位12% |
| 工学 | 2.0 | 50 / 508 | 上位10% |
| コンピュータと電子工学 | 1.8 | 67 / 508 | 上位13% |
| 生産・加工 | 1.8 | 123 / 508 | 上位24% |
アビリティ
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 独創性 | 3.8 | 15 / 426 | 上位4% |
| アイデアや代案を数多く生み出す力 | 3.7 | 19 / 426 | 上位4% |
| トラブルの察知 | 3.6 | 89 / 426 | 上位21% |
| モノの見え方に関する想像力 | 3.5 | 3 / 426 | 上位1% |
| 発話表現 | 3.4 | 107 / 426 | 上位25% |
| 色の違いを見分ける力 | 3.3 | 26 / 426 | 上位6% |
| 記述表現 | 3.3 | 111 / 426 | 上位26% |
| 発話理解 | 3.2 | 116 / 426 | 上位27% |
| 演繹的推論 | 3.2 | 66 / 426 | 上位15% |
| 記憶力 | 3.2 | 44 / 426 | 上位10% |
仕事内容
- 住宅、オフィス、ホテル、店舗などの室内装飾のデザインを行う。
- 依頼主の要望を理解し、イメージに近い素材や色、形や配置などを考える。
- 見積を作成し、依頼主に伝える。
- スケッチや切り貼りでデザインのイメージを表現する。
- デザイン画あるいは3DのCGで制作したインテリア案を依頼主に提示して承認を得る。
- デザインに基づき施工のための図面と仕様書を作成する。
- 制作図や施工図、説明書をチェックする。
- 壁の張り替えや家具の配置などを関連業者に依頼する。
- 内装の施工に立ち会う。
- インテリア製品のデザインを考案するために、生産や販売の担当者と打ち合わせする。
- 新しいデザインの家具の模型や試作品を作成する。
- 試作品を実際に使用して改良を加え、素材や色彩などを決める。
- 量産品の品質管理を指導する。
- 別注した製作品の製造過程に立ち会い、チェックする。
- 包装パッケージ等をコーディネートする。
- 施設の改修計画を作成する。
- 船舶、飛行機、バス、列車などの室内環境をデザインする。
- 店舗什器などを設計する。
- 照明装置をデザインする。
- 申請書などの書類を作成する。
- 制作のコストを管理する。
- 営業先を訪問する。
なるには
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、大学、専門学校等で建築、美術、インテリアデザインなどを学んでいる場合が一般的である。 基礎的な知識を身につけた上で、現場で実務経験を積む。一人前になるには10年かかるといわれている。ある程度の評価を得るようになると独立して、自分の事務所やプロダクションを設立できる場合もある。 また、建築士や工業デザイナーから途中でインテリアデザイナー、として活躍する場合もある。特に「建築士」の資格を持っている場合には、仕事の幅が広がり有利となる。そのほか関連資格としては、関連団体等が認定する「インテリアデザイナー」、「インテリアプランナー」等がある。「インテリアコーディネーター」も取得していれば役に立つ。 環境や空間をデザインしたり、家具などを設計する上で、色彩に対する鋭い感性や造形能力、空間判断力が求められる。また、人々が生活しやすい空間や使いやすいものを作るために、人間の行動や習慣について関心を持ち、人間工学、心理学、建築学、美術などまで、幅広い知識を身に付ける必要がある。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 大卒 | 0.6 |
| 専門学校卒 | 0.4 |
| 高卒 | 0.2 |
| 修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む) | 0.2 |
| 高専卒 | 0.1 |
| 博士課程卒 | 0.1 |
関連する資格
- 一級建築士
- 二級建築士
- インテリアプランナー
- インテリアコーディネーター
- インテリアデザイナー
給料
賃金構造基本統計調査では「デザイナー」として集計されています(2023年・全国)。この区分には14の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 363.8千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 727.5千円 |
| 平均年齢 | 38.8歳 |
| 平均勤続年数 | 10.3年 |
| 労働者数 | 8,639人 |
男女で見た給与
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤249千円
- ≤267千円
- ≤283.3千円
- ≤308千円
- ≤407.2千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「専門的・技術的職業従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率1.4%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人179千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比20.1%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比18.3%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
専門的・技術的職業従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 専門的・技術的職業80%
- サービス職業6%
- 管理的職業3.2%
- 事務3.2%
- 販売3%
- 生産工程2.4%
- その他2.1%
この分類に入った人のうち、20%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
デザイン事務所を設立して自営する場合と企業に雇用される場合がある。雇用される場合、勤務先はデザイン事務所、住宅メーカー、家具メーカー、建築事務所、また、タイル、カーテン、照明器具、壁紙などの室内装飾用品メーカー、キッチンや浴室などの住宅設備機器メーカーなどである。 労働時間は、納期が近づくと、夜間や早朝、休日に仕事をすることもある。依頼主との打ち合わせや施工の立ち会いなど、土日祝日に行われることもある。 企業に雇用される場合、給与や勤務時間等労働条件は勤務先の規定による。デザイン事務所を自営する場合は、個人や会社、建築業者などから発注を受け、仕事の評価、量や質に応じた収入となる。家具や備品の場合、意匠登録や特許を取ることもでき、その権利の譲渡や使用料などの収入を得ることもある。 仕事はアイデアを練り、スケッチやデザインを行うことが中心であるが、多くの人たちとの協同作業も多く、時には一日中、内装現場の作業に立ち会うこともある。 住宅やオフィス等でのゆとりや安らぎを求めるニーズは高まっている。また、高齢化による建物のバリアフリー化、地球環境への配慮、空き家のリノベーション等、インテリアデザインの新たな需要は増えている。
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- インダストリアルデザイナー近さ 0.798
- 建築設計技術者近さ 0.788
- CG制作近さ 0.731
- アートディレクター近さ 0.720
- インテリアコーディネーター近さ 0.704
- 土木設計技術者近さ 0.654
- グラフィックデザイナー近さ 0.633
- AIエンジニア近さ 0.620
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)